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白氏の雑学日記

whitemr.exblog.jp
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2010年 09月 05日

研究費の出し方、使い方

 政治家や役人やメディアやそして一般大衆から見れば、研究費の「流用」はありうべからぬとんでもない不祥事であろう。しかし、実際に研究している大学の先生や研究者の立場からすれば、もらうのも大変、使うのも大変、使途を説明するのも大変、では如何ともしがたいという思いもあるのだろう。
 まあ言っちゃ悪いが、制度設計もできず、うるさい規則ばかり作りそして重箱の隅を突っつくようなケチばかりつける役人が一番悪いのは明らかなのだが。彼らの発想は、とにかく自分が責められないように、規則を厳格にしました、チェックも十分すぎるくらいにしました、というイクスキューズしか念頭にない。しかも日本特有の委員会方式を創作して、学識経験者が考えたことだから、正しい、仮に失敗しても自分たちの責任ではない、という方式。役人には無謬原則があるから、どんなに失敗しても責任を取らないでよいシステムを構築してある。この手の制度設計はうまい。だから、はっきり言えば、予算は多く分捕りたい、だけど国民の税金がどぶに捨てられようと全く関係ないと思っている。本当に天下国家を考えるのであれば、どうすれば国民の税金を有効に使えるかで日夜頭を悩まさないといけないところなのだが。
 ところで、文部科学省が、研究費・プロジェクト系教育経費の 効果的予算措置に関する中間報告 (案)を最近出したようだ。
  「鈴木副大臣をリーダーとする「予算監視・効率化チーム」の特命事項として、研究費・プロジェクト系教育経費の効果的予算措置について集中的に検討を行う「特命チーム」を設置し、検討を開始。平成22年6月に若手研究者と鈴木副大臣との意見交換会を実施するとともに、同日より「熟議カケアイ」を活用することで、現場の研究者の意見を約1ヶ月間収集。これまで文部科学省が実施してきたアンケート等の成果と併せつつ、研究費・プロジェクト系教育経費の今後の検討における論点と方向性について議論を進めてきた。」
 仕分けなどのようなパフォーマンス優先でなく、こういうことこそきちんとすべきだ。仕分け自体の問題意識は大変良いのだが、役人が小うるさいうえにさらにうるさい女にNo.2ではいけないのとか追及されるのでは、踏んだり蹴ったりで目的に逆行している。今回の件も、結局は前よりがんじがらめだ、なんてならないようにして欲しいものだ。現場の意見を取り上げてやっているようなので、少しは期待できるか?

by misterwhite | 2010-09-05 09:36


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