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白氏の雑学日記

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2010年 08月 06日

「政策のための科学」

 最近忙しく、久しぶりの更新。この後もどうなることやら…

 8月2日読売新聞によると、文部科学省は来年度、科学技術への効率的な投資のあり方について研究するプロジェクト「政策のための科学」を発足させる方針を決めたのだそうだ。
 米国はすでに2006年には、科学投資の有効性を検証するプロジェクト「科学政策の科学」を省庁横断で発足させている。科学政策の検討は欧米では進んでいる。
 日本では、科学技術分野では、予期せぬ発見が新分野を開拓するといった不確実な要素が多いため投資効果を客観的に示すことが難しく、これまで研究が進んでいなかった、と弁解しているようだが、果たしてそうだろうか。科学技術会議だったか、科学政策を検討する有識者の会議があるのだが、これも学術会議と同じで、いわゆる功なり名を遂げた人たちのお茶のみの場になっていたからであろう。
 昨年の「事業仕分け」で研究の意義を十分に説明できなかった反省を踏まえ、研究投資の根拠を明確にする狙いがあるそうだが、これまたなんともはやみっとも無いことだ。

 生命科学やナノテクといった分野ごとに、科学への投資が生み出した経済波及効果や他の研究に与えた影響などを検証って、そんなことくらいで分かるなら今まででもやれただろう。最適な投資のあり方、政府予算の配分割合など戦略構築につなげるって、ではいままではどうしていたのだろう、と思わず突っ込みを入れたくなる。投資効果を分析するためのデータベースの作成や指標作りについても研究を進める。政策的にどんどん金をつぎ込むところや清水の舞台から飛び降りる覚悟で基礎研究に金を回したり、メリハリが大切なのだが。

 全国2~4か所の大学院に「政策のための科学」の専門コースを設け、教育研究拠点を構築する。ほかに、公募のうえで選出した全国の研究者に補助金を出して支援する。文科省は研究成果を政策作りに生かすために専門部署を設ける予定だそうだ。政策科学研究所とか国の研究機関にそんなことを研究するところはいろいろありそうだし、本気でやるなら研究所を作ってそこで統一的にやるほうが良さそうな気がするのだが。

by misterwhite | 2010-08-06 22:46 | 科学技術


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