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白氏の雑学日記

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2008年 10月 30日

グエル公園とカサ・ミラとカサ・バトリョ

 さて、最後はグエル特集で締める。

グエル公園
 もともとはアントニ・ガウディの設計した分譲住宅で、1900年から1914年の間に建造された。広場、道路などのインフラが作られ60軒が計画されていたが買い手がつかず、結局売れたのは2軒で、買い手はガウディ本人と発注者のエウセビオ・グエル伯爵だけだったそうで、市の公園にしたそうだ。カラフルなトカゲの噴水(イグアナ)は有名、で写真を撮ろうとするひとがたくさんいてなかなかシャッターチャンスがなかった。
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カサ・ミラ
 カサ・ミラは直線部分が全く無いなかなかに印象的な建物で、あたかも砂丘か溶岩の波のような雰囲気をもっていると言われているそうで、確かにそう説明されるとそういう感じ。屋上には、独特の加工をされた煙突や階段室が立ち並び、全く面白い。ただ煙突を建てるなどは考えられないのであろう。月面か夢の中の風景にもたとえられるようだ。
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カサ・バトリョ
 繊維業者ジュゼップ・バッリョ・イ・カザノバスの依頼を受け、1904年から1906年にかけて、ガウディは1870年に建設された邸宅カサ・バトリョの改築を行なった。この改築でガウディは、各部屋に曲線的なデザインを持ち込んで、タイルやステンドグラスの装飾をほどこした。
 この邸宅の造形にはさまざまな説があるようだ。第一に、屋根の一部が丸く盛り上がり、まるでドラゴンの背中のように見えることから、カタルーニャの守護聖人であるサン・ジョルディの竜退治の伝説をなぞっているという解釈。第二の解釈は、屋根をアルルカンの帽子に見立て、ファサードのバルコニーは仮面を、ジュゼップ・マリア・ジュジョールによるさまざまな色の破砕タイルのモザイクが祭りの紙吹雪を表わしているとする謝肉祭説。邸内でガウディは自然光を効果的に取り込み、そのタイルの濃淡を変えている。これらの光と色の効果により海底洞窟をイメージして作られたとする第三の説もある。
 うん、カサミラの方が有名のようだが、こちらの方が面白い。ありとあらゆる工夫を詰め込んである。本当に住みやすのかどうかは、不明。金持ちだから、面白ければよかったのかもしれないが。

 今回の旅行の最大の印象は、ガウディに尽きる。とにかく、芸術性と機能性と環境性を同時に成立させたセンスは素晴らしい。
 お土産も、グエル公園にあるガウディのイグアナやそれと同じような模様のカメさんを幾つか買って、皆さんに配った。もちろん妻にはリヤドラを土産にした。淡い水色のかわいい子供の人魚がなんとも愛らしく即座に決めた。当然気に入ってもらえた。

by misterwhite | 2008-10-30 22:26 | 海外旅行


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