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白氏の雑学日記

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2008年 10月 11日

浅草寺境内の平成中村座で仮名手本忠臣蔵

 「平成中村座」は、浅草寺境内、ちょうどお寺の真後ろに、特設会場を作ってある。江戸時代の芝居小屋を再現し古風さと斬新さを兼ね合わせた劇場、だそうで結構ちゃんとした歌舞伎小屋だ。が、椅子が固くて背もたれが低くて、延々3時間もある舞台を見るには少し大変。
 「平成中村座」は、5年ぶりに浅草に登場だそうだが、と言うことは前にもやったことがあるのだな。中村勘三郎は芝居小屋を造って歌舞伎をするのが好きなのだろうか。どこか高校の体育館でも特設会場を作って、襲名披露か何かをやったようだし、ニューヨークではたしかセントラルパークの中に歌舞伎小屋を造って興行したようだし・・・
 10月2日にいよいよ初日の幕が開いたそうだが、我々は4日の土曜なので結構早いほうだったようだ。と言うことで、平成中村座十月大歌舞伎 『仮名手本忠臣蔵』を見てきた。
 今回4つのプログラムにわけての通し上演で、我々が見たのは、若手中心のプログラム。と言うか休みの日で取れたのは、それくらいだった。
 出演は 片岡仁左衛門、中村勘三郎の2大看板。それに、あの有名な中村橋之助、仁左衛門の長男の片岡孝太郎、勘三郎の息子二人の中村勘太郎、中村七之助、と豪華勢ぞろいと言う感じ。
 【Dプログラム】午後5時15分開演
  五段目  山崎街道鉄砲渡しの場
        同 二つ玉の場
  六段目  与市兵衛内勘平腹切の場
  七段目  祗園一力茶屋の場
          大星由良之助  橋之助
          早野勘平/寺岡平右衛門  勘太郎
          おかる  七之助
          一文字屋お才  孝太郎
           千崎弥五郎  亀 蔵
            斧定九郎  彌十郎
            判人源六  勘三郎
          不破数右衛門  仁左衛門
 若手が大役に挑むこのプログラムでは、勘三郎の長男勘太郎の早野勘平、次男七之助のおかる、仁左衛門の長男孝太郎の一文字屋お才で「五段目」「六段目」を、そして橋之助の大星由良之助、勘太郎の寺岡平右衛門、七之助のおかるで「七段目」を上演。斧定九郎を演じた坂東彌十郎は、よく知らない。
 で、仁左衛門が不破数右衛門、勘三郎が判人源六で出演し、若手が奮闘する舞台を脇で盛り上る趣向。これはなかなか良かった、若い役を若い人たちが演じ、わきを固める役をそれ相応の歳の片岡仁左衛門、中村勘三郎の二大看板が演じるのは、見ていて演技がすっと入ってくる感じで気持ち良かった。
 しかし、歌舞伎はやはり長い、セリフがもったいぶっているし、話の展開は冗漫だし、おもしろいところ有名な場面だけのエッセンスで十分という気もした。それはお能も一緒。あれは途中で狂言が入るからなんとか我慢できる。意外と人形浄瑠璃は、退屈しないのだな~

 以下、ついでに調べたことをせっかくだから書いてみる。
 十五代目片岡 仁左衛門、屋号は松嶋屋。定紋は七ツ割丸に二引。人間国宝だった13代目の三男。前名片岡孝夫。
 片岡 孝太郎、父は15代目片岡仁左衛門。妹が2人おり、ともに女優の汐風幸・片岡京子、息子に片岡千之助がいる。屋号は同じ松嶋屋。
 十八代目中村 勘三郎、歌舞伎江戸三座の一つ、中村座の座元名跡。後役者に転じ、現在では歌舞伎役者の名跡。屋号はかつては舞鶴屋などだったが、17代目以降は中村屋。定紋は角切銀杏。
 二代目中村勘太郎は十八代目中村勘三郎の長男、二代目中村七之助は二男。
 三代目中村橋之助は、父は七代目中村芝翫、兄は九代目中村福助。また姉・好江の夫が十八代目中村勘三郎。屋号、成駒屋。夫人は三田寛子で、彼女との間に生まれた長男中村国生、次男中村宗生、三男中村宜生と、3人の息子全員が歌舞伎俳優。

by misterwhite | 2008-10-11 11:23 | 芸術


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