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白氏の雑学日記

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2006年 09月 04日

GMO、遺伝子組換え大豆の国内での利用状況

 遺伝子組換え食品、GMOが安全である(でもBSEはもっとリスクが少ないと思うが)と言う論点を、次回述べたいと思うが、その前に実際日本にどのくらいGMOが輸入され利用されているかを、代表的な大豆を例に取り示す。

 日本で消費されている大豆は、年間約500万トン、うち約380万トンが製油用として使われ、約100万トンが食品用大豆として使われる。
 国内大豆の生産量は、平成13年度では約27万トン(消費量の1/20)で、主な産地は北海道が43千トン、佐賀が19千トン、新潟、福岡が各17千トン、宮城が15千トン。
 また、大豆の輸入は、平成13年度はで約480万トンを輸入、主な輸入先はアメリカから365万トン、ブラジルから71万トン、カナダから25万トン、中国から13万トン。
 すなわち、日本の大豆の自給率は3%程度で,輸入品の多くは遺伝子組換え大豆を生産している米国産(約8割)だということになる。ところが、豆腐や納豆など大豆を原料としている食品の表示には「国産大豆使用」の表示がある製品が多く,また,国産大豆使用の表示がないものでもほとんどの製品に「遺伝子組換え大豆は使用していません」と表示されているそうだ。

少し古いが、(「大きな目小さな目」(全国版)(農林水産消費技術センター広報誌)2001年5月 第57号)よりまとめる。
 国内で平成11年度に消費された大豆約500万トンのうち、約400万トンは製油用として使用され,約100万トンが,豆腐や納豆など食品の原料として使用された。
 日本では,豆腐用,納豆用,煮豆用などそれぞれの用途に適した品種の大豆が栽培されているが,製油用の大豆には価格の安い輸入品が使用されているので,国内産の大豆を製油用に使用することはほとんどない。
 したがって,平成11年度に,豆腐や納豆などの原料として使用された大豆のうち,国産大豆の割合は約2割(100万トン中の19万トン)となる。
 大豆全体の自給率に比べ「国産大豆使用」と表示している豆腐などの大豆製品が多いのは,国産大豆と輸入大豆の用途の違いが主な理由。
 米国では遺伝子組換え大豆が生産されており,2000年の米国産大豆の概ね半数程度が遺伝子組換え大豆だといわれている。
 日本で使用されている米国産大豆のほとんどが、製油用の大豆として輸入されたもの。
この製油用大豆については,米国内で遺伝子組換え大豆と遺伝子を組み換えていない大豆とが分別されずに流通しているので,日本で使用されている製油用の大豆には遺伝子組換え大豆も含まれていると考えられる。
 しかし,現在日本で豆腐や納豆などの食品用の原料に使用される大豆は,米国産大豆であっても遺伝子組換えでないそれぞれの用途に適した品種の大豆で,他の大豆とは分別されて流通しているものである。
 このため,現時点では,日本で製造されている豆腐や納豆などには,遺伝子組換え大豆はほとんど使用されていないと考えられている。

 と言うことで、普段食べる食品には遺伝子組換え大豆はほとんど使用されていないそうだが、日本で使用されている製油用の大豆には遺伝子組換え大豆も含まれていることになる!が、製油用(大豆を原料とする食用油のことでしょう???)ならば良いという理屈はあるのかな?これって、知らず知らずに、遺伝子組換え大豆をしっかり食していると言うことでしょう。でもこれを騒ぐ人がいないのは不思議なことだ!生協はどうしたの?新聞はどうしたの?NHKはどうしたの?と思わず突っ込みを入れたくなる。

by misterwhite | 2006-09-04 21:48 | 安全学


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